民生児童委員インタビュー

民生児童委員の想いをお伝えします。

第15回笑顔を間近に見られる活動の魅力

坂口 純子

千代田区主任児童委員

委嘱のきっかけ

15年ほど前、町会の方から私の父に、民生児童委員の候補として私の名前をあげてもよいかというお声掛けがあったのがきっかけでした。委員になったら月1回の定例会に行くだけでそれほど忙しくないということでしたが、当時、4人の子どもも一番下が小学生上級生になっていたので、大丈夫かなという不安や、迷う気持ちがありました。最終的には、これまで地元の行事などで、子どもたちが町会の皆さんにお世話になってきたので、今度は少しでもお返しができればという思いに背中を押されて引き受けました。

活動と仕事の両立

私の家は煎餅屋を営んでいますが、特に7月と12月が忙しくなります。ところが、委員になってすぐ、12月に新任研修を受講しなければならないという事実を知り、両立できるのか不安になりました。しかし、研修は、2月に振り替えて受講できましたし、民児協の会長に、仕事の都合で7月と12月の定例会等には出席できない旨を伝えたところ、事情をご理解いただけたので、ほっとしました。現会長にも「できる時にできることをやれば良いですよ」とお声掛けいただき、その言葉がとても力になっています。

基本的に平日の昼間は仕事がありますが、自営業なので、ある程度時間の調整はできるので、可能な範囲で活動するようにしています。都民連の研修に参加し、お会いした委員の方とお話ししたところ、地域によって活動内容はさまざまであることが分かりました。こうして仕事をしながら無理なく活動を続けられているのも、今の区の状況や一緒に活動している委員の方々のおかげだと、ありがたく感じています。

活動と仕事を両立するためには、時間の調整が必要です。定例会の開催時間帯に夜間を選択肢に入れたり、会議等を集合形式でなく書面やオンライン開催にしたりすることで、より柔軟に活動に参加できるようになると思います。今後、委員となる方の状況によって、やり方を変えていくことが必要だと感じます。

できることを工夫しながら続ける

担当している幼稚園や学校、児童館から毎月お便りをいただいています。訪問できる時間が限られている分、少しでも補えればと、仕事の合間に参観の感想やお便りの御礼などを書いて送るようにしています。そのことがきっかけで、お会いした時に、先生からお声掛けいただくこともあり、活動の励みになっています。

仕事で活動に参加できないこともありますが、できることを見つけて続けていきたいと思います。

笑顔をつくれた印象深い活動

印象深く記憶に残っている活動は、新型コロナ前に、児童館のイベントの中で、着ぐるみのミンジー役として、子どもたちと触れ合ったことです。子どもたちが喜んでいる笑顔を間近に見られ、とても楽しかったです。イベントでは、参加している親子に民生児童委員の存在をPRする時間をいただき、普及・啓発活動の機会にもなりました。

コロナ禍はなかなかイベントができず、寂しく思っていました。これから徐々に活動が再開するのがとても楽しみです。

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これから民生児童委員になる方へ

委員になるまでは、「民生児童委員・主任児童委員」の役割はもちろん、行政サービスや社会福祉協議会の取り組みなどについて何も知りませんでした。過去、介護の経験もあったのですが、今思うと、民生児童委員の方に情報を聞いたり、もっと活用できる福祉サービスがあったかもしれません。委員の活動を通して、関係機関と関わる中で、自分自身が学べることがたくさんあります。

また、委員になると、いろいろな方と出会い、つながりを広げることができます。同じ区の委員同士でも、住む地域が違い、委員にならなければ出会えなかった方々が多くいらっしゃいます。民児協の広報委員になった時には、文章を一緒に読み込んだり、写真やレイアウトを考えたり、学生時代の部活動のようにとても充実した楽しい時間を過ごしました。仲間が増えることはうれしく、やりがいにもなります。

初めは地域へのご恩返しになればと思って委員になりましたが、それ以上に、これまでの活動は自分が楽しく感じ、プラスになる経験がたくさんありました。私のように打診されて迷っている方がいらっしゃったら、ぜひ委員になって魅力を感じていただきたいです。

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