民生児童委員インタビュー

民生児童委員の想いをお伝えします。

第16回東村山市を拠点に 第二の人生

藤吉 成興

東村山市民生児童委員

きっかけは市報⁉

定年退職後しばらく自分の時間を過ごしているうちに、何かできないかなと思い始めた頃、市報で「市民後見人になりませんか」という記事を見たのが地域に関わる最初のきっかけです。現役時代は銀行関係の仕事をしており、地域とは全く関わることがありませんでした。ただ、法律関係の資格も持っていましたので、私にもできるかなと思い、市民後見人の講座を受けることにしました。その後、直接住民の方と定期的に関わる生活支援員の活動を始めました。そうした中、行政の方から、「民生児童委員になりませんか」と声を掛けられました。生活支援員活動で、地域に困っていらっしゃる方がいるのは知っていましたから、少しでもお手伝いできればという気持ちもありましたし、つなぐ先には専門の関係機関の方がいらっしゃるので、そんなに気負ったこともありませんでした。その頃、週3日の広告代理店での仕事を始めていましたが、行政と困っている人をつなぐ役割だったらできるかなと思い、引き受けました。

研修を通して

実は、行政の方から声を掛けられるまで、民生児童委員のことは全く知りませんでした。前任者不在の欠員地区だったこともあり、まずは民生児童委員がどういうものかを知ることから活動がスタートしました。

委嘱された頃は、新型コロナウイルスの影響であまり活動がありませんでしたが、民児協の行事には参加するようにしました。初めての行事は児童福祉部会のバス研修でした。私はその検討委員になったので、他のメンバーとお話しする機会も多く、民生児童委員ってどんな仕事なのか、実際に活動してどんな風に考えているのかなど、いろいろ教えてもらいました。

今年は市全体民児協の管外研修の実行委員になりました。同じ市内でも、地域によって実情が違いますから、委員同士が交流する時間をできるだけ取れるよう企画し、いい機会になりました。企画委員会の日が仕事と重なることもありますが、仕事を調整することで、やりくりもできています。

また、民生児童委員の活動をしている中で、この状況でいいのだろうかと迷うことがありますが、研修に参加することで、活動の方向を間違わずにいられるという安心感が生まれますね。

藤吉さん提供)管外研修.jpg

▲管外研修で立川防災館を訪れた際のご様子

バランスをとりながら

2年目から、民生児童委員として参画している市社会福祉協議会の、福祉協力員会の役員になりました。その関係で出席する会議も増えましたし、継続している生活支援員の仕事も、毎週の支援になった方がいて、週3回の仕事を合わせるとスケジュールはぎっしりです。でも、仕事をしていた頃とは違う価値観の下、何かやることがあるというのはとても充実した日々になっています。
続ける上で、バランスを取りながら活動するというのが大切だと思います。私は楽しめることを多くしていますね。好きな映画を見たり、野球を見たり。それと、去年から地域のミュージカルコーラスグループにも入り、公演にも出ました。地域での楽しみ方、生き方もいろいろあるんだなと、こうやって地域で活動することにすごく意義を感じています。

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民生児童委員としての新しい生活

民生児童委員の魅力は、地域の方と直接触れ合うことができることだと思いますね。定年前は仕事で一生懸命になればなるほど、地域とのつながりはほとんどなくなり、ただ寝に帰るだけでした。民生児童委員になって、地域のいろいろなことを知ることができました。
地域の困っている人の周りには、それを支える方々がたくさんいますし、それを知ることができるだけでなく、その一部に自分がなれた、つながることができたというのは大変うれしいことです。

また、民生児童委員になって、新しい世界を知ることができました。これまで仕事をしてきた何十年と、全く異なる生活です。仕事とは違い、毎日同じルーティンじゃない。それが刺激になるし、視野を広げていくことができるし、いろんなことを考える貴重な機会にもなるのではないでしょうか。

今後は若い世代とも関わっていきたいと考えています。子どもたちの抱える悩みにも寄り添っていければと思っています。

これから民生児童委員になる方へ

そんなに一途にならなくても、活動できるかなと思いますね。仲間の委員や行政の方などと話をした方が負担も減りますし、課題を抱えた住民を民生児童委員1人で支えているのではなく、関係機関・団体や近隣住民と協力しあって支えているというのは、すごくいいことだと思いますよ。

実際にやってみないと分からない部分がたくさんありますが、私は想像していたより気楽に活動できています。それは、民児協の皆さんが気楽にやっていいよという雰囲気にしてくれているからでしょうね。民生児童委員になる方は、良い人ばかりです。理解のある仲間がいるのは心強いですし、行政の方や社協の方が、熱心にサポートしてくれるので、安心して活動ができますよ。

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